「ただいまー」


家に帰った莉奈はまず自分の部屋に行き、着替えてからリビングへ向かった。


「おかえり。」


リビングには莉奈の父、母、兄、祖父が勢揃いで莉奈の帰りを待っていた。


兄はさっき帰ってきたのか、まだ制服のままである。


「話って何?みんな勢揃いしちゃって。」


莉奈は何だか悪い予感がし、みんなに聞いた。


「まぁとりあえず座れ。」


父が言う。すると、母が


「お茶、くんでくるね。」


と私に言い、なんだかそわそわした様子で席を立った。

                                        母が行くとみんなしーんとなる。その空気に耐きれず、莉奈はまた問いた。


「ね、話って何?」


兄も耐きれなかったのか口を開いたが、父に止められ口を閉じた。


代わりに、父が話し出した。


「お前は本当は天使なんだ。」