傷×恋=幸

ムカついて、自分がわけわかんなくなりそうで。



それ以上に…スゲー惨めで。



ランさんがよく飲んでたミルクティーを手に、ランさん達がいるレジの後ろに並んだ。



気付よ。



俺、後ろにいんだけど。



俯いた俺の目に飛び込んできたのはお揃いの指輪。



左手の薬指…。



後ろ向いて俺に気づけ。



あんたらの仲、グチャグチャにしてやるよ。



「ありがとうございました~」



気付かれもしなくて。



でもケジメつけたくて…。



「美樹、先行ってて。トイレ行ってから行く」

「わかった~」



タイミングよくひとりになったランさん。



ポンッと肩に手を置くと、ゆっくり振り返った。



「風っ…都…」

「結婚してんだろ?」

「…………」

「知ってた。これで終われる…」

「ごめ…」

「謝ってほしくねぇよ。マジ…情けねぇ…。もう会わない」



ミルクティーを買い、コンビニを出る直前。



やっぱり好きだった…。