わけがわからなくなる。



頭の中を支配するのは初めて味わう快楽のみ。



恥ずかしいなんて言える余裕なんかあるわけもない。



まともに喋れないから…。



「尽くしてやるよ、ちー…」



耳元で囁かれる甘い声にさらに支配される。



尽くさなくていい…。



あたし…どうにかなっちゃうっよっ!!



「風都っ!!いやっ…」

「黙って気持ちよくなっとけ」

「イヤイヤイヤイヤっ!!あっ…くぅ…」



何度も与えられた快楽の末、最後にあたしを支配したのは真っ白な世界。



耐え…られない…。



気が付いた時には服を着てベッドに寝てた。



あれ?



夢…?



風都はどこ…?



ベッドから下りようとしたら足がガクガク言っていた。



まともに歩けてるかわからないままリビングに顔を出すと、風都がゲームをしてる。



「千衣ちゃん、具合大丈夫?」

「えっ!?あっ、はい…」

「風邪かな~?無理して起きなくていいからね?」



風邪引いたことになってますけど…。