タバコを吸い終われば部屋から出てって朝まで来ることはない。



だけどなぜか出て行かない風都君の扱いに困ってます。



「寝…ないの?」

「寝る」

「じゃあおやすみ!!」

「マジな話ししていい?」

「うん…?」

「キスしよ、ちー」



それが風都のまじめな話しですか…。



でも待って、麻衣子の言葉が…。



『セックスはするけどキスはしない』



あたしって…風都のなに?



勘違いして自分の首を絞めちゃいそうだよ…。



風都に拒否されたら…またひとりぼっちになっちゃう…。



「ヤダって…言ったら?」

「するよ」

「ノーカウント…だよ?」

「好きにしな」



タバコの匂いと、頬に触れる風都の手の暖かさ…。



唇は柔らかくて…生温かい…。



風都が好き…。



好きに…なっちゃった…。



「やっぱ…気持ちいい…」

「風都…?」

「おやすみ、ちー」



一瞬抱きしめられた…。