傷×恋=幸

その日の夜、風都が食べたいと言った焼き肉を奢った。



ビール片手に焼き肉を嬉しそうに食べる風都に笑顔。



「おいしい?」

「うまい。最強。ヤバいね」

「よかったね」

「帰りたくねぇんだけど、俺」

「か、帰らなきゃサキさん達が…」

「店に会いに行ったから問題にゃい」



にゃい!?



ヤバい、酔い始めてる!!



お酒なんか飲ますんじゃなかった~…。



ヘロヘロになった風都を連れて家に帰ると、良平さんがあきれていた。



だって絡むし!!



ケンカ腰だし!!



「良平さんはあたしのお父さんなんだからね!?」

「アイツ嫌いだもん。俺からちーを奪ったから」

「だけど…」

「俺ね、あっちで就活してんの。で、結構有名なデザイナーさんに気に入られたから」



えっ…?



まさかパリから帰ってこないとか言い出す!?



「ちょっちょっちょっ、どこに就職する気なの!?」

「日本だから安心しろ~い!!それ決まったら…」



決まったら?