傷×恋=幸

だけど風都に好きなことをやれと言ったのはあたし。



文句は言えない立場だよね~…。



「室長、モテるのにいい人いないんですか?」

「いるから口説いてんじゃねぇかよ」

「ダメです、あたしは」

「諦めねぇからな~」



諦めてよ…。



今日のことが風都にバレただけでもどうなるかわかんないのに…。



あたしはそんなにいい女でもないし…。



まずはバレないようにしなきゃ…。



だけど連絡すらこなくてバレるもクソもないってもんだ。



大丈夫だよね…?



なんて思って、居酒屋を出て駅に向かった。



「ちーじゃね?」

「はっ!!テツっ…」

「あれ…、俺まずいモン見てる?」

「ちちちちち、違うよ!?こちら会社の室長で!!今仕事帰りで…」

「いいわけとか…俺にされても…」

「いいわけじゃない!!ってか…風都に言わないでね?」

「アイツ今パリだろ?言わねぇってより言えねぇよ…。じゃあ室長さん、夜道に気をつけて」



絶対言う気だよぉ~!!