傷×恋=幸

丁度タバコを消した時、やってきたちーは少し顔が赤い。



パジャマ代わりの黒のジャージを着てて、長い黒髪と同じ色…。



「気持ちよかった」

「そ」

「ねぇ、風都…」

「ん~」

「本当にいてもいいのかな?」

「母ちゃんがいいって言えばいいんじゃね?おかげで俺は兄貴と同室ですけどね~」

「ごめんなさい…」



暗い顔…。



笑えばカワイイのに。



今のちー、不細工。



「にゅ!?」

「うちって基本的にバカの集まり。笑ってりゃあどうにかなるって考えだから」

「……………」

「うちにいてぇなら笑ってろバカ」



ムニュッと両手で掴んだちーの頬。



コクコク頷いて目をパチパチ。



「わかった?」

「わかっ…た…」

「ついでに死ぬなよ」

「…………どうして?」



どうしてって…。



普通のことじゃねぇの?



俺は今まで死のうと思ったことなんかねぇ。



死ぬくらいならどんな手段を使ったって生きていたい派。