真っ赤な顔になって周りをキョロキョロ。



カワイイちーを久しぶりに見た気がする…。



「ふ、夏川君のメガネカワイイですね…」

「そう?」

「ダテ?」

「ん、かける?」



焦ってたちーがメガネで平常心を取り戻し、どうやら気に入ったらしい。



ちなみにソレ、ユナのだから。



アイツ似あわねぇから奪い取った。



「ちーがメガネかけるとエロいな…」

「へっ?」

「AV女優みたい」

「ひどくない!?」

「返せ。俺んだ」



むしろユナのだけど。



ムスッとしたちーと俺、年が明けたら旅行に行く。



それは親父と母ちゃんが俺の落ち込み方を気にして用意してくれたもの。



復活した俺にはすげー嬉しいだけの代物だ。



その前にまず大晦日。



「どうすんの?」

「家にいるのかな?良平さん張り切りそう…」

「俺も行く」

「聞いとくね」



心からいいって言うはずねぇ。



お互い嫌い合ってることは明確だからな。