ジャンル的に悠都って古着って感じじゃねぇじゃん…。



やたら爽やかな服ばっか着てんじゃん。



「アイツ、英語好きだから本場で通用するかってヤツ?」



なんだ、そんな理由か。



なんて、安心しちゃってる俺…。



あれ!?



俺、親父の後継ぐ気満々じゃね…?



「親父、計算した」

「どれどれ?」

「当たり?」

「ん、当たり。コレで俺がいない間は風都に計算してもらえんな」



足し算じゃねぇかよ。



だけど親父って昔から褒めて伸ばすタイプだから。



足し算で褒められて、嬉しくなる俺はバカじゃねぇかと思う。



その後はちーと一緒に掃除。



モップ片手にホウキを持ってるちーを追いかける。



親父は裏に引っ込んでしまって、また事務的なことでもやってるもよう。



「ちー、ゴミ」

「あっ…ごめんなさ~い」



他のバイトはひとり、窓を拭いたり手摺り拭いたり。



近くにやってきたちーを見つめてたら、不思議そうに俺を見上げたもんだから一瞬だけキスした。