その日は風都色に染まった。



久しぶりに風都から聞いた『好き』にクラクラ…。



エッチしてる時は惜しげもなく言ってくれるのになぁ…。



普段も言ってくれたら少しは安心するのに…。



「風都君は…どんな子なのかな…」

「悪ガキですけど?」

「やめといたらいいんじゃないかって、言える筋合いないんだけどさ…」

「やめない。風都を好きなのやめるくらいなら…あたしは出て行きます」

「ウソウソウソ!!ごめん、親としてちょっと反対してみたくなっただけだから…」



良平さんは風都をよく思ってない。



それは感じるけど、あたしは良平さんより風都をとるよ。



これはきっとなにがあっても変わらないこと。



「良平さん、このニットキャップ風都が作ったんだよ」

「えっ!?」

「そんな才能もあるんです。そしてコレって決めたらその意志は絶対揺るがない人だと思います」

「そうか…。愛されてるんだね、千衣は」




あたしは絶対風都に愛されてる。