そんな大好きな風都。



お風呂上がりがいちばんカッコイイ。



濡れた髪とか、パジャマのハーフパンツから出た足とか。



大きめのTシャツで、首からタオル下げてる。



完全に気を許してる感じがして絶対学校では見れない姿。



「ただいま」

「遅かったな、親父」

「前の店の店長と飲んできた。ついでに風都に土産」



風都の目が輝いたのは、服飾系の本を大量にもらったから。



やっぱり風都って、服作ったりするのが好きなんだよね?



「ねぇ、風都。カワイイニットキャップ作ってよ」

「編み物したことねぇ」

「やってみたら?風都って器用だし」

「考えとく」



風都が好きなことは伸ばしてあげなきゃ。



もしかして専門学校に進むとか言い出すかもしれないしね~。



「クロ達にぜってぇ言うなよ」

「言わないよ…」

「言ったら作んねぇからな」

「はいはい」



風都はどんな大人になるのか、なんだか楽しみになってきた。



そしてそれを隣でズット見てることにする。