傷×恋=幸

ココアをふたつ持ってテーブルの上においた。



「お待たせしました」

「ご主人様は?」

「ば、バカじゃないの!?」

「バカですけど?」



ご主人様か…。



確かにご主人様かも…。



家とかも含め、立場的なものが。



その日の夜、寝る前にやってきた風都に聞いてみた。



「ご主人様は盛ってるの?」

「ちーとふたりになると盛る。なんつーか、ヤりてぇ~って快楽求めるよりも繋がってたい感じ?」



うわぁ~…。



なんか照れてしまう…。



風都がそんなこと言っちゃうとは…。



「ちーの気持ちいい顔とか見ると俺がこんな顔させてんだな~とか思うし」

「は、恥ずかしいからやめて…」

「俺よりちーの方がハマったらどうしよ~ね~」

「ハマらないよ!!」

「その言葉、忘れんなよ?」

「へっ!?」

「本領発揮したら…クセになるかもな」



甘い声やめてっ!!



って、本領発揮…?



じゃあ今までのは手加減?



死ぬ死ぬ死ぬ死ぬっ!!



ムリムリムリムリッ!!