傷×恋=幸

ぐた~っとなって1時間、ユズさんが帰ってきた。



ご飯のお手伝いしなきゃ…。



風都は何食わぬ顔でゲームしてるし…。



「お手伝いします」

「いいよ、今日のは簡単だから。好きなことしてな?」

「じゃあ座ってます」



風都の隣に座るとニヤッとした後ソファーの上の手に指を絡めて来た。



それはそれはエロい手つきで。



ユズさんの前でなにやってんスか~…。



「ちー、ココア飲みたいなぁ~」

「つ、作ってくる!!」

「よろしく~」



今のはあたしをわざと逃がすために…パシるためにあんなことしたんだ!!



バカなくせに策士?



「千衣ちゃんにばっかりやらせないで自分でやりな!!」

「俺が頼んだわけじゃねぇもん。飲みたいって言ったらちーが進んで作るって言ったんだ」

「屁理屈」

「ちー、濃いめでよろしく~」



あぅぅぅ~…。



最近風都のペースから抜け出せなくなってる…。



イヤではないけどね…。