傷×恋＝幸

それからはヤバいくらいちーを好きになった気がした。



もうバカみたいにちー一色。



絶対離さねぇから。



「風都ぉ～!!」

「なんだよ」

「机に落書きされたぁ…」

「気にすんな」

「しないけど別れろって…書いてあったけど…」

「ちーは人にどうこう言われて別れんのか」

「別れないよ!!」



ちーのイジメは俺のせいだ。



だけどちーを傷つけさせるようなことは絶対しない。



相手が男でも女でも。



「テツ、犯人わかったか？」

「ある程度察しはついてる」

「よし、やるか」



麻衣子も若干嫌がらせを受けてて、テツも動いていた。



テツと麻衣子は元カレ元カノの関係だけど、テツ的には麻衣子は特別な存在。



別れた理由はひどくなった嫌がらせのせい。



今の関係が気楽すぎて元に戻るきっかけがないって言ってた。



で、俺もそろそろ動こうと思う。



テツが俺たちの倉庫に呼び出した女ふたりは見たことのあるヤツだった。