傷×恋=幸

時間をかけて労る。



初めは泣いてたちーも俺に手を伸ばしてくれた。



途中でやめようかとも思ったけど、やめんのももったいねぇ。



今のちーは俺しか見視界に入らないし、俺から逃げられない…。



一生このままでいいとか、バカなことを考えた。



「風都っ…な、なんかおかしくなる…気がっ!!」

「俺も…やべぇ気持ちいい…」



初めての感覚。



ランさんとシた時の充実感を上回る感じ。



「ちー、好き…」

「えっ…?」

「大好き…ちー、ハンパなく好き」

「やばっ…嬉しいっ…」



泣きやんだちーをまた泣かせた。



それはもう号泣の域で。



初めてちーから言葉以外で愛をもらった気がした。



こんなに幸せになれることがあるって、今知った…。



腕枕して、抱きしめて。



これほど甘い時間を俺は知らない。



「風都が好きになってくれて…幸せ…」



よくわかんねぇけど無性に抱きしめたくて離したくない。



好きってスゲー…。