傷×恋=幸

母ちゃんが出てって、悠都を追い出して。



鍵がかかってる俺の部屋。



「起きてんだろ」

「寝てるっ!!」

「10秒以内に開けねぇと…」

「ま、待って!?」



静かに開いたドアから少しだけ覗いてるちー。



いつまでも閉じこもってられると思うなよ?



「ユズさんは…?」

「いねぇ。悠都もいねぇ。俺とちーだけだ」

「トイレ…行ってくる…」



観念したか?



部屋から出てトイレに行ったちーが遠慮がちに出てきて。



よくわからないがなぜかギュッと抱きつかれた。



「シャワー浴びてくる…」

「ん!?」

「寝れなかった…」

「あっ…」

「風都のバカヤロー!!」



本当にシャワーを浴びに行った…。



覚悟はできてんだな。



やっぱちー、最高。



10分後、出てきたちーは顔が赤い。



想像だけが膨らんでる感じ?



おもしれぇな、ちーって。



「部屋行こう、ちー」

「うん…」



どうしようもなくカワイイ…。