傷×恋=幸

次の日、目覚めてから親父が出勤。



部屋から出てこないちー。



「千衣ちゃん、具合でも悪いのかな?」

「さぁな」

「起こしてきて。あたしも今日こっさんと出かけるし」

「マジで?どこ行くの?」

「買い物してご飯食べて、こっさんちの娘と遊ぶ」



バイトの必要なかったかも…。



母ちゃんが友達と遊びに行くからしばらく誰も帰ってこない…。



これ、チャンスじゃん。



「こっさんちの娘って下の?」

「うん、超カワイイの。小3になったんだけど言うこと大人だし」

「こっさんの子が純粋なわけねぇよ…」

「あんたにだけは言われたくないよね~。千衣ちゃんにもお土産買ってこよ~!!」



よしよし、早く行け。



そしてしばらく帰ってくんな。



まず俺は悠都追い出すから。



何食わぬ顔で部屋に入り、寝てる悠都の布団を剥いだ。



「なんだよ…」

「ユナ、バイト終わったんだろ?」

「ん~…、なんでユナ…」

「ユナんち行け。マジで。しばらく帰ってくんな」



俺はちーを食う。