傷×恋=幸

小さな頃から男が来ると部屋から出された。



寒くても、熱があっても。



いつも助けてくれたのは隣のおばあちゃん。



そのおばあちゃんも去年、息子と一緒に暮らすと言って引っ越してしまった。



あたしはひとり。



生まれた時からずっとひとりだ…。



学校へ行けばまだ気が楽。



中学の時は友達も少しはいたし。



だけど高校ってのはどうやら甘くないみたいで。



「あのコ、怖くない?」



その一言であたしは学校でもひとりになった。



生まれつき顔はキツい方。



目も悪くて睨んでるように見えるみたい。



一言も発さず、誰とも関わらず。



そっちの方が楽かな~、なんてちょっと思っちゃった。



バイトを探しながら家と学校の往復で、放課後は誰とも遊ばない。



生きるって苦しい。



公園で母親の出勤時間まで時間を潰す。



お腹が減っても節約のため、無駄に食料は買わない。



疲れて来た、人生に…。