傷×恋=幸

胸元の髪を手にしてグイッと引っ張られて…。



「仲直り」

「うん」



風都があたしに一瞬だけ触れる程度のキスをした。



今のヤバい…。



カワイすぎる…。



「引きこもってちーとふたりってのもいいな」

「なっ、なにかする気!?」

「しねぇよ。今日はもう嫌われたくねぇから…」



モゾモゾ動いた後、風都なりにいいポジションを確保したらしい。



膝枕のまま目を閉じてしまった。



やっぱり風都の寝顔は凶器…。



キレイすぎてドキドキしてしまう…。



「大…好き…」

「ん」

「おやすみ」

「手ぇ…繋げ…」



頭を撫でてる手とは逆の手を風都と繋いだ。



暖かくて離したくなくなる…。



接着剤でくっつけちゃおうかと思うくらい離したくない。



足にかかる重みが増し、風都が寝たことを確認してから数分。



暇すぎることに気が付いて。



一緒に寝てしまおうと、頭を下ろしてから隣に横になってまた手を握った。