【風都】



女なんて適当に遊んで捨てりゃあいい。



アイツらは平気な顔してウソをつく。



俺は騙されるのもイヤだし、恋なんかするもんじゃねぇと思ってる。



出会いは中学校3年の春だった。



ケンカばっかりしてて、親に迷惑かけまくり、教師に説教されまくり。



それが俺、夏川 風都。



友達の家に泊まると行って夜の街。



親友、クロと一緒にナンパ中。



引っかかった二人組はギャルでナンパ慣れしてるようなヤツらだった。



「何歳?」

「14~」

「ウソ!?若いっ!!でも中学生に見えなくない!?」

「よく言われる」



いつものナンパ。



いつもの流れ。



クロと持ち帰ったギャルふたり。



歳は19だと言う。



クロんちは放任で滅多に親が家にいない。



金持ちのくせに、家庭は冷え切っている。



「えっ、ここでヤんの?」

「問題あんの?」

「だってクロ君いるよ…?」



関係なくね?