すると、僕の目の前に女の人が現れた。 僕の願いを聞いたあの女の人。 「あわれなぬいぐるみちゃん。 貴方に最後のチャンスを与えましょう。 貴方に声をあげましょう。 きっと、その声で、会えると信じて………」 僕は我に帰った。 僕は、道の端っこで倒れていた。 いつしか雨はやみ、太陽が差し掛かっていた。