「おにいさん、拾ってくれる…?」 傘の中に入った少女は俺の顔を見た 身長の差もある為自然に上目遣いになっていて こんな小さな女の子に俺の心は動かされる 「…取り合えず、ね」 俺は少女に手を差し伸べた すると少女は 「…!…ありがとう、おにいさん」 柔らかく微笑んだ 可愛くてつい、見惚れてしまって きっと、単純な俺は どうしても、ほっておけないだろう