《真白、今日東京に引っ越すから車に乗れ》
え……?
聞いてないよ
私友達にも言ってない
何て言える訳も無かった
《真白、早くなさい遅れるでしょう》
『はい、ママ…』
《ママ、じゃなくてお母様でしょ》
『すみませんお母様……』
《まあ良いわ、喉渇いたでしょう。コレ飲んどきなさい》
『…ありがとうございます』
手渡されたコップにはオレンジジュース
コクンッと一口
喉に冷たい感触が伝わる
フラッと急に眩暈が襲う
どうしてだろうかクラクラする
《眠たいなら寝なさい》
そっか
私眠たいんだ
そうだね。
私はママの言葉に従い眠りに着いた
《さよなら》

