俺が外に捨てると言えば
途端に顔色を変える真白
「つば…き?、…怒った?…ごめんなさ、い…!…お風呂入るから捨てないで…っ、捨てちゃやだ…っ…」
真白は泣きながら俺に抱きついて悲願した
泣きじゃくる子猫を見てやり過ぎたかな、と思う
俺はふわっと可愛い白猫を抱き上げた
「やり過ぎた…ごめんな?…大丈夫捨てないから、な?」
「……っく、ふぇ、…ごめ、…なさ、…」
まだ尚謝る真白の頭を抱き締めながら撫でてやる
ちょっと、……かなり反省
「ごめんな?大丈夫。…捨てたりしないから」
なるべく優しく
子供を安心させるように
「………椿好き、…」
抱き上げた真白と俺の目線は同じくらいになっていて
真白と目が合い見詰めれば
ふにゃりと笑って小さな子猫は呟いた
今、何かが聞こえた気がした