「うにゃ……椿嫌い!…来ないで馬鹿!…っ」

「はぁ…?……真白おいで、…!」


こう言う俺に真白はフシャーッと威嚇

なんでこうなったかと言うと

まあ色々ある。



俺はあの金曜日の夜

真白と同居?的な状態になった

真白が好きな俺は毎日が天国と地獄の日々

幼く白い子猫はきらきらとした笑顔を向けてくれる

理性が何度も飛びそうになった






「……意地悪する椿なんて嫌いッ…!」

遂に真白が泣き出した

その泣き顔さえ可愛くて愛しいと思う

俺は理性と冷静さを保つのに大変だ



「…真白いい加減風呂に入れ。外に捨てられたくなかったらな」

少し俺はムキになり意地悪を言う

真白が駄々をこねている理由はとてもくだらない事

お風呂に入りたくない、それだけである






だけどきっと、これは俺の推測だけど

真っ暗な中雨の音しか聞こえなくて

ただただ目の前には闇が広がっていて

きっとその事が真白の中ではトラウマになり

水嫌いになったんだと思う





小さな子猫は凄く凄く不安で怖くて堪らなかったんだと思う