素足だった私に気付いた優しい人

私に背を向けしゃがみこんだ


「??」


最初は意味が分からなくって首を傾げた


「裸足じゃ歩けないだろ?乗って」

そう言ってくれた




そうっと腕を伸ばして彼の背中にしがみ付く

彼は私が乗ったことを確認すると立ち上がった

暖かい

温かい

彼自身全てが気持ち良い

ずっとこのままがいい

なんて事を考えてた







「…幸せ、…」




ぽつりと呟く

初めて思った

幸せって

こんなに温かいんだね。