「・・教室戻るか」


さすがに寒くなってきた


「よっと・・・」


立ち上がると同時に強い風が俺を押す


「うおっと」


風にあおられて後ろへ下がった


そう、フェンスがある後ろへ


一瞬宙に浮いた感覚


すると空が視界一面に入る


あぁ、俺落ちてんだ・・・


空が・・・綺麗だ・・・


このまま死ねるのかな・・・


楽になれる・・・


「早井ー!!!」


杉山・・・?


俺が見たのは大好きな青い空


俺が最後に聞いたのは・・・


杉山が俺を呼ぶ叫び声だった・・・