憂が笑うだけであたしは幸せな気持ちになれる…



そういえば…

憂と初めて会ったときもそうだった


家が隣だったとき、引っ越してきたあたしたち家族はご近所にあいさつに行った

もちろん憂の家にも…



恥ずかしくてあたしはお母さんの後ろに隠れて、中の様子をうかがってた

そしたら男の子と目が合ったの



それが憂。



しばらくあたしを見てた憂…

そしてニコッと微笑んだんだ



恥ずかしいけどうれしくて…

その瞬間あたしは恋におちた




まだそのときは恋だなんて気付いてなかったけど…



でもね、十年たった今もそのことが忘れられないの

憂の笑顔



心がふわふわになった