【長】さくらんぼ

香菜「あっ違うの…えと……」


憂「いいよ、わかってる。俺の気持ちにこたえられるわけじゃねんだよな?
続き…聞かせて?」


香菜「うん…憂には…言わないでおこうって…思ってたんだけどね」


あたしも隠してることをなくしたかったのかな?

急に話したくなった




香菜「あたしも小さいときからずーっと…憂のこと……好きだったんだよ」


憂「え?」


すごく驚いた様子の憂


香菜「亮に出会うまでずっと…。亮が忘れさせてくれたようなものなの」


憂「嘘…だろ?」


香菜「本当だよ…中学のとき憂に好きな子がいるって相談されたとき、あたしは失恋したと思った」


憂「……っ」


香菜「憂の嘘なんて気付くわけないじゃん…だからあたしは遠くの高校に決めたんだよ
……憂を忘れるために…」


憂「嘘…ありえねぇ……」


香菜「あたしも事実を知ったとき、すごく驚いた
……でもそのときあたしには亮がいたし、亮もそれを知った上で一緒にいてくれた」


憂「…うん」


香菜「あたしは亮が好き。でも憂とは離れたくないって思うの…
わがままだってわかってるけど…」


憂「…うん」


香菜「憂は麻衣と付き合ってることを知ったあたしが…普通だったって言ったよね?」


憂「うん」


香菜「普通なんかじゃなかったよ…龍くんにいっぱい愚痴聞いてもらってたんだからっ」


憂「…………」


香菜「正直………憂を思って悩んだり、泣いたりしたこともある
………憂を選べないあたしが言えることじゃないけど、憂のこと…大切だよ?」