憂「家から持ち出したいっぱいのさくらんぼを、この中で食べたの覚えてない?」
さくらんぼ…?
なんか思い出せそうで、思い出せない感じ
憂「二人でずっと食べてたんだ…ずーっと」
香菜「……雨…降ってた?」
憂「え?雨?………あっ…降ってた!!」
香菜「だよね?箱いっぱいのさくらんぼでしょ?」
少しずつ思い出してきた…
憂「そうそう!!そっか…雨が降ってたから土管の中で食べてたのか」
香菜「梅雨ぐらいの時期だった気がする…蒸し暑かったような…」
憂「あ〜そうかも♪……それで俺、『虹が見える』って言ったんだ…」
香菜「……うんっ言った♪…あれ?でもそれって…?」
憂「うん…嘘。外見た香菜が、『見えないよ』って俺の方向いた瞬間…必殺ぶつかったふり(笑)」
うわっ…
………思い出した
憂が『虹が見える』って言うから『どこ?』って聞いて…
『あそこだよ!!』って憂が体を乗り出して指さして…
『見えないよ』って振り返ったら…もう憂の顔が近くにあったんだよね
でもその先は思い出せない…
憂「俺超がんばったのに、香菜は普通に『憂の嘘つき〜』って言っただけ」
香菜「えっそ、そうだった?」
憂「そうだよっ…俺は……そのときの俺の気持ちは…今も変わってない」



