<亮の心>




亮「ばっか!!いきなり何言うんだよっ」


やばいっ……完璧不意打ちっ!!

赤くなった顔を腕で必死に隠す




俺なんて……呼び捨てで名前呼ばれるために、わざわざ遠回りしたのに


香菜は全然普通じゃん


距離が近くなったと思うのは俺だけ!?



なんかむなしい…






香菜「ふふ…なんか呼び方違うだけで、すごーく仲良しになった気分だねっ」


なーんだ



ちゃんと以心伝心してんじゃん



思わず顔が緩む







亮「俺の方が香菜のこと好きだけどなっ!!
香菜を初めて入学式で見たときから目つけてたし」


香菜「ふぇ?」


ありえない言葉が俺から出てきて驚いたのか、まぬけな声をだす香菜


亮「言っとくけどまじだから!!俺の方が好きな証拠っ」


香菜「う、嘘だあっ」


亮「まじです。最初声かけたときあったじゃん?
軽く下心あったし(笑)」


香菜「ふぇ〜っ」


亮「ちなみに…暴露するけど、俺が自転車で学校行くのは………香菜に会うためなんだぞ」


ここまで言って…
恥ずかしさをごまかすために、精一杯の笑顔で香菜の頭くしゃくしゃってした



俺は香菜が大好き




思いが伝わるといいなっ


そう願う