メガネの家に行くと、皆何かについて話し中だった。



「こんにちわ。みんな、何話してるの?」



先に気付いたメガネが挨拶する。するとたっちゃんと護も挨拶した。舞さんはまだ来てないみたいだ。



「何したらいいか話してたんです。せっかく五人になったんだし、そろそろ明確な目標みたいのがいると思うんです」



メガネの言葉に、なるほど…と首を傾けながら自分の席に腰を下ろす一至。



「…俺たち今までなんにもして来なかったからな。何か案あるか?」



護が聞いてくる。一至は少し考えた後、首を振った。



「だよなぁ。何も思いつかないよ」



護の言葉に四人全員固まる。これが今まで何もしてこなかった事の代償か。一至はふとそう思った。



その時、メガネがポンッと手を打った。他の皆がメガネの方を向く。



「助けて回るのなんかどうですか!?時間を止めて助けて回る。助けて貰った人が気付く事はなく、知ってるのは自分だけですけど、なんかいい気がしませんか?」



メガネの提案に一至は考える。



考えた結果、いいかも…と思ってきた。



「…いいんじゃないかな?」



一至は言葉の後に他の二人を見る。



「…まぁ試しにやってみるのもアリだな」



とたっちゃん。



「…俺もやってみたらいいと思うよ」



護が言う。簡単に一至達の目標みたいのが定まった気がしてきた。



「よし!みんな賛成ですね!ひとまずやってましょう!」