「心配した」

存在を確かめるようにきつく抱きしめた

「陸人!陸人!…陸人ってば」

「ん?」

自分の腕の中にいる桜を見る

「はなしてっ」

「あ、悪りぃ」

夢中で抱きしめてた。情けない。

「どうして、いきなり家?」

「あ、ここで住んでいい?」

「もちろん、いいけど。親は?」

「あ、許可もらったから荷物持ってきた」

「荷物それだけ?」

「うん。」

少なすぎ。