私の恋and事件簿♥

新しいガーゼを出し、塗り薬を塗る。

そのガーゼを腕にクルリと巻いて、紙テープで固定してると、バンッと、寝室のドアが開いた。



「……ビックリした……;;」



私は慌てた様子の山下さんを目を大きく見開きながら見上げた。



「帰ったかと思った…。はぁ…」



山下さんは安堵のため息を吐きながら、私がガーゼ交換してる事に気付いた。

「包帯、俺が巻く」と、目の前に座る。



「風呂に入ってからじゃなくて良いのか?」



「はい。ベッドから落ちた時に怪我してないかの確認もしたかったんで」



山下さんは「“落ちた”?」と、聞き返して来た。

どうやらあの時、気付いてなかったみたいだ。