私の恋and事件簿♥

私はプクッと頬を膨らませ、お茶を飲むと、山下さんが欠伸を漏らした。

拗ねるのを止め、「寝ますか?」と、声を掛けた。



「ん。あ、スエット貸すわ」



山下さんはリビングの隅にあった洗濯物の中から、自分と同じスエットを取る。

「寝室で待ってる」と、リビングを出る山下さん。

“寝室で待ってる”―…
私は顔から出火してしまう。

スエットから漂う山下さんの香りにも胸がドキドキ。

ブカブカのスエットの袖を肘まで上げ、裾も膝まで上げながら寝室へ。

“待ってる”と言ってたけど、彼は既に夢の中。

私はセミダブルのベッドに潜り込み、落ちるか落ちないかのギリギリのスペースで、眠りに就いた。