私の恋and事件簿♥

進入口を決めた山口さんは、塚本さんにエンジンカッターを構えさせた。

駆け付けた警察。

応援部隊はまだみたいだ。

…仕方ないか。

応援を頼む署は10分は離れてるんだし。

そこが無理だったら、他に頼まなければいけない。



「野神!警察に2件先までの住人に避難させるようにお願いしろ!」



「わかりました」



私は兄貴と一緒に来た刑事科の係長さんの元へと走った。

ーーバン…ッ

しかし、後ろから聴こえた爆音に一旦、足を止めた。

振り返れば、屋根の部分から、激しい火柱。

一刻の猶予もない。