私の恋and事件簿♥

相川さんはミラー越しに私を見ながら、「署長の息子さんと付き合ってるの?」なんて言ってる。

私は「違います!」と言って、無言で詰所まで走る。

行きと違い、帰りは法定速度で帰らないと行けない。

赤信号で止まるのは当たり前。

運転に集中しなくては。



「降りて下さい」



私は車庫に着くと、バックする体勢にし、みんなを降ろした。

第一小隊の消防車を停めるのは壁側。

助手席の人は降りにくくなる為、塚本さんは絶対に先に降ろす。

行きは運転席から乗り込むか、助手席のドアから体をくねらせながら、入ってるんだって。