私の恋and事件簿♥

「ありがとう…ありがとうございます…ッ…」



おじいちゃんは遺影を抱き締めながら、塚本さんにお礼を言う。



「大丈夫ですよ。僕らは慣れてますから」



塚本さんは爽やかに笑い、私に「おじいさんは任せた」と、受け持ちホースに戻る。

私は煙を少し吸っていたおじいちゃんを救急隊員に任せて、帰る準備。



「おい!」



桜山さんが使ってたホースをしまっていると、後ろから声を掛けられた。

振り返れば、スラックスのポケットに手を突っ込んで立ってる山下さん。

私は「昨日はどうも」と、ペコリと頭を下げた。