私の恋and事件簿♥

私はおじいちゃんの肩を抱きながら、話を聞く。



「中心が火元。放水が南東から。風は水には敵わない。無理ですよ…」



塚本さんは首を左右に振るばかりだ。



「仏壇はすぐそこに見えてるのにな…」



山口さんは残念そうに立ち上がり、仏壇をジーッと見つめる。



「一か八かに出るか」



すると、署長が現れた。

署長は「第一小隊を西側から放水にしよう。塚本、窓を破って遺影を取って来い」と言いながら、桜山さんからメガホンを奪う。



「桜山、塚本の後ろで泡放水だ」



「了解」



それぞれが位置に着く。