―――20時55分とかった。 私は立ち上がり、ジャケットを羽織った。 逮捕状を裏側の胸ポケットにしまう北斗を見て、お互いに頷き合って車へと行く。 隣の車に乗り込む兄貴と田嘉里君と吉瀬君に「頑張ろうね」と声を掛けて、自分も車に乗る。 窓を開けてパトランプを付け、無線機のスイッチを入れてると、北斗は車を出した。 時間通りに出発。 無線で係長にその事を伝える。 『了解。このまま順調にな』 北斗は銜え煙草をしながら運転してる。 私は無線機をスピーカー設定に切り替え、道を開けるように指示。