私の恋and事件簿♥

『【木ノ島消防局】です。木ノ島2丁目で火災発生。放火と思われますので、出動願います』



「わかりました。出動します。
詳細は……無線608にお願いします」



私は電話を切り、手の甲に住所をメモした。

無線608は、兄貴の持ってる覆面カーの車に付いてる無線機の番号。

いつもなら、610の北斗の車だけど嫌だった。



「木ノ島2丁目で火災です。
主任、一緒にお願いします」



「あ、あぁ;;」



兄貴はチラッと北斗の方を見て頷いた。

私は北斗を見る事なく、「行きますよ!」と、隣のフロアに居る、生活安全課の制服を着てる、人たちに声を掛けた。