織姫さんは躊躇いがちに、私を見て来る。
「“私が付き合えないのは、何ででしょう?”って、訊かれてね。参っちゃった…。まだ、仁美が北斗を好きなんて知らなかったから」
私は組んだ足の上に乗せた左腕を強く掴んだ。
半袖のワイシャツだから、ジャケットの上から、傷を隠す為に嵌めてるサポーターの感触が、少しだけわかる。
「北斗は仁美に何の感情もないわよ?ただ、仁美の気持ちの強さは、わかってて欲しくて…」
私は織姫さんに頷くしか出来なかった。
痛みが引いた筈の腕から、キリキリとした鋭い痛みを感じた。
「“私が付き合えないのは、何ででしょう?”って、訊かれてね。参っちゃった…。まだ、仁美が北斗を好きなんて知らなかったから」
私は組んだ足の上に乗せた左腕を強く掴んだ。
半袖のワイシャツだから、ジャケットの上から、傷を隠す為に嵌めてるサポーターの感触が、少しだけわかる。
「北斗は仁美に何の感情もないわよ?ただ、仁美の気持ちの強さは、わかってて欲しくて…」
私は織姫さんに頷くしか出来なかった。
痛みが引いた筈の腕から、キリキリとした鋭い痛みを感じた。

