私の恋and事件簿♥

指揮管の人たちは敬礼する。

私は「止めて下さい」と、敬礼を止めさせようとする。

こんな事をして貰う為に言ったんじゃない。



「お慕いする総監の娘さんですので」



でも、止めてくれない。

大声で言われたくない事も言われ、私は唇を噛む。

…私は警視総監の娘じゃない。

“野神苺愛”なんだ。

けど、私を総監の娘として見るのなら、仕方ない。



「複数犯だと思います。後5分で見付けて下さい。貴方たちは危険物取り扱いのエキスパートですよね。活躍ぶり、父親に報告をさせて頂きますので」



私から注目を引かせる策だ。

「はい!」と、意気込むほど、この人たちは知恵も持ってるのに、動かないから。