私の恋and事件簿♥

「誰か居ませんかー?」



私が慎重に迷路の入り口の前に行くと、「助けて下さい…」と聞こえて来た。

私は迷路の中に入らずに廊下を進むと、喫煙所の代わりとなってるベランダに、女の人と男の子を見付けた。



「大丈夫ですか!?」



「良かった…。空いてるからって迷路に来たんですけど…急に煙たくなって…」



「そうだったんですか。娘さんが教えてくれて、来ました…」



私はぐったりとした男の子を抱っこ。

女の人の手を握った。



「行きましょう」



私たちはゆっくりと一階へと降り、渡り廊下を歩く。