私の恋and事件簿♥

「帰ったかと思った…」



でも、山下さんは私の思いを覆す人だ。

私を頭を引き寄せ、肩に顔を乗せて来る。



「おかえりなさい」



「ただいま」



山下さんは私から離れると、ジーっと私を見下ろして来る。

顔一つ分は身長が違う私たち。



「っ……」



私が首を傾げた刹那、唇が重なった。

開いたままだった目を閉じ、山下さんの背中に腕を回した。

触れただけのキスでも、私にとっては、大切なファーストキス。

満ち溢れた幸せが、ここにある。



「次は激しいのな?」



「む、無理!;;」




無理なんて嘘で、恥ずかしい。

もっともっと、キスがしたい。