陽は傾き、時刻は18時になろうとしてる。
私は飲まず食わずで、山下さんを待った。
家宅捜査は危険が潜む場所だってあるんだ。
同じ警察官が良かったとは思わないけど、
同じ警察官だったなら、“今の山下さんの様子がわかったのかな?”と、思ってしまう。
―――20時を過ぎた頃、玄関からガチャガチャと聴こえた。
私はソファーから立ち上がり、玄関が見える場所に立った。
「おか…」
「居たのか」
“居たのか”―…
居ない方が良かったかな?
疲れてるだろうし、帰ってた方が、気兼ねなくゆっくり出来たかな?
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