何か事件だろうか。
「出ないんですか?」
なのに、山下さんは携帯に触れようとしない。
「休みだし」と、見ようともしてない。
「私に気を使ってたとしたら、出て下さいね?慣れてますから!」
本当は嫌だ。
慣れてなんかいない。
いつも、休日に呼び出される父親に怒った事が、何度もあった。
「わかった」
山下さんはリビング側に回って、電話に出た。
相手はどうやら兄貴だ。
「今からガサ入れ(家宅捜査)?随分、急なんですね」
私はお味噌汁の火を止めて、キッチンを出た。
「出ないんですか?」
なのに、山下さんは携帯に触れようとしない。
「休みだし」と、見ようともしてない。
「私に気を使ってたとしたら、出て下さいね?慣れてますから!」
本当は嫌だ。
慣れてなんかいない。
いつも、休日に呼び出される父親に怒った事が、何度もあった。
「わかった」
山下さんはリビング側に回って、電話に出た。
相手はどうやら兄貴だ。
「今からガサ入れ(家宅捜査)?随分、急なんですね」
私はお味噌汁の火を止めて、キッチンを出た。

