「ねぇ新藤くん…今夜、暇?」




「は?」




何言ってんだ、この女…。




「新藤くんってカッコイイんだもん…。抱いて欲しいなって思って……」




「触るな」




「えっ?」




――パシッ




俺は軽く彼女の手を払い除けた。



ウゼェんだよ、こういう女…。




コビ売れば、こっちがその気になるとでも思ってんのか?




「新藤く……」




「悪いけど、俺好きな女いるから」