美衣奈さん……。


「…………」


感情を押し込み大きく深呼吸した。


今は、やらなくちゃいけないことをやろう。


悲しむのは、その後だ。


あたしはケータイを取り出し110を押した。






「はい、はい……人が死んでいます……。場所は……」


大まかな場所などを伝えて電話を切った。


「悠。連絡した」


ケータイをポケットにしまって悠のもとへ行く。


「あぁ」


部屋の外には悲鳴を上げた人が座り込んでる。


ここからじゃ分からないけど多分、泣いているんだろう。