さすがにイッキはきつい。 だけどこれで全員……。 「あ」 忘れてた。 この事務所の所長を! 「あ、そういえば優ちゃん、所長がコーヒー持ってきてって言ってた」 タツさんはパソコンに目をやりながらあたしに言った。 「はいっ」 ナイスタイミング! あたしは急いでコーヒーをいれて、所長室と書かれたドアをノックした。 「コーヒー持ってきました」 あたしは机の上にそっとコーヒーを置いた。 「あぁ、ありがとう」